中高年になってくると、歯を失う病気が心配になります。
すなわち、歯周病(歯槽膿漏)が進行することが不安な年頃です。
写真は10年ほど前に当院を受診された50代女性の前歯です。
歯周病により上の前歯の骨が失われており、
とても悲しい、沈んだ表情で当院に来られました。
けれども、一緒に頑張りますので、
根気強く通院し、歯みがきもていねいに心掛けるように
ご説明したところ、
毎日のブラッシングとその後の度重なる通院により、
少しずつ歯ぐきの腫れ、出血はおさまり、
グラグラしていた前歯も次第に動かなくなっていきました。
そして、治療が完了し、メンテナンスに移るころには、
あきらめていた前歯の骨は驚くべき回復を示しました。
患者様自身のセルフケアと私たちのプロケアが高度に結実した結果
この前歯は治療後10年近く経過しても、
この状態を保ち続けています。
歯周病治療はメンテナンスも大切。
この方の前歯もこれからもずっと長持ちして頂けるよう、
お手伝いして頂こうと思います。
川口